こんにちは、公認会計士のロディです。
簿記1級に合格した後、会計士試験に合格し、今は会計事務所を運営しています。
本記事では、そんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 僕が半年合格した時の、勉強時間
- 勉強のスケジュール感
- 勉強を継続する「コツ」
[目次]
1.簿記1級の合格に必要な勉強時間
① 僕の勉強時間の実績
② 注意! ネット上の「目安」とは乖離する
2.勉強の期間
3.1日の平均勉強時間
4.僕が合格した際の勉強スケジュール
5.継続するための「コツ」
6.勉強時間を知ったあとに、やるべき事
簿記1級の勉強時間、どのくらいで合格できる?【実績公開】
「僕の勉強時間の実績」を公開する前に、少しだけ僕自身の情報を載せておきます。
筆者の情報
- 大学の偏差値は40くらい
- 大学は理系(大学で簿記を学習した経験は無い)
- 簿記2級を取得後、1級に挑戦
ということで、僕のレベルは「平凡」(またはそれ以下)です。
そのため、これから簿記1級を勉強される大半の人の参考になると思います。
また、勉強時間は毎日ストップウォッチで計測し、記録として残していました。
なので信ぴょう性は結構高いと思います。
以上を踏まえ、実績を公開します。
僕の勉強時間実績
僕は2010年6月の簿記1級試験に合格しています。
先述のとおり、僕は受験生時代に毎日ストップウォッチで勉強時間を計測しました。
厳密には710時間ですが、概ね700時間です。
また、トイレや間食の休憩時間や、集中できていない時間は除外しています。
よって、かなり厳密・信ぴょう性も高い数値です。
また、合格時の点数は72点でした。
つまり、700時間でギリギリ合格できる水準に達したということになりますね。
ネットでの目安とされる勉強時間は?
Google検索で「簿記1級 勉強時間」と検索してみると、「500~600時間で合格できる」と謳っているWebサイトが多いです。
100~200時間もの乖離が見られますね。
実際に合格した筆者の個人的見解ですが、500~600時間という勉強時間で合格するのは、超優秀な方だけであると感じます。
なぜ、ここまで乖離しているのか?
色々調べてみると、簿記1級の予備校・スクールでは、合格に必要な時間を過少に示す傾向にありました。
理由は単純で、スクールとしては「少ない勉強時間で合格できますよ」と示した方が、勉強への敷居を低くすることができ、受講生を多く集客できるからです。
また、「勉強時間を自己申告した受験生」のうち、どのくらいの方が厳密に時間を測っていたのかについても、やや疑問が残ります。
少ない勉強時間で簿記1級を取れる!と思っていた方には、残念な情報です。
でも、予め「700時間かかる」と知っておくことで、正確にスケジュールを立てる事ができます。
簿記1級の勉強期間は、5ヶ月~
僕は半年で合格しましたが、最短でも5ヶ月必要です。
勉強時間は、勉強する期間によって変わります。
あくまで目安ですが、
- 半年:700時間
- 1年:1,000時間
というイメージです。
「あれ?勉強する期間が変わると、なんで勉強時間が増えるの?」という疑問もありそうですね。
勉強時間が増える理由としては、勉強が長引くとどんどん知識を忘れてしまい、その知識を改めて覚えなおす時間が必要になるからです。
なお独学だと倍近くかかるイメージです。
>>関連記事:簿記1級に独学で合格する人の特徴+勉強法【公認会計士が解説】
理由は、受験テクニックを学べないからです。
しかし簿記1級になると、確実に受験テクニック(効率的な得点方法)が必須です。
予備校代は10万円くらいなので、10万円で勉強時間を半分にできると考えると、コスパは非常い高いです。
>>関連記事:簿記1級の通信講座なら、ネットスクール1択な理由。
なお、もし勉強だけに専念できる場合は、3ヶ月で合格することも可能だと思います。(予備校に通う事が前提です。)
1日あたりの平均勉強時間は?
各勉強期間ごとの、1日あたりの平均勉強時間は次のとおりです。
- 5ヶ月:4.5時間/日
- 半年:4時間/日
- 1年:2.5時間/日
社会人にとって1日4時間の捻出はかなり大変です。
1年かけて合格を目指す場合は1日2.5時間になりますが、注意が必要です。
確実に合格したいのであれば、短期集中が絶対にオススメです。(総勉強時間も減らせますからね。)
僕が合格した際の勉強スケジュール
僕は予備校の講義を受講し、半年で合格しました。
1日平均4時間ペースでしたが、もちろん時期によって1日の勉強時間は変わります。
特に、序盤は授業数も少ないので、1日2~3時間しか勉強していませんでしたね。
具体的な1日あたりの勉強量は、次のような感じです。
- 1ヶ月目:1日2~3時間程度
- 2~5ヶ月目:1日4時間程度
- 6ヶ月目:1日5時間程度
勉強すべき知識が増えるに従って、1日あたりの勉強時間も増加します。
なぜなら、知識は増えると同時に減る(忘れる)ため、それを「思い出す」という勉強が追加で必要になるからです。
1ヶ月目の勉強スケジュール
1ヶ月目は、授業数が少なかったため、
- 授業+問題集
- 問題集のみ(適宜テキストも読む)
のどちらかを実施しました。
序盤はモチベーションが非常に高いので、あまりストレスは感じませんでした。
2~5ヶ月目の勉強スケジュール
この時期は、授業の数も週に2~3回程度に増えるため、「勉強の習慣」を身に付けないと挫折します。
この時期はほぼ毎日、1日4時間勉強していました。
平日に5時間やって、土日は1時間くらいとかでも悪くはありませんが、効率は落ちます。(土日に知識がたくさん抜けるため)
1日の勉強時間は平準化させたほうが、短期合格の可能性は上がりますね。
授業がある日は2時間授業+2時間自習、授業がない日は4時間自習 という感じです。
6ヶ月目の勉強スケジュール
ラスト1ヶ月は、1日5時間ほど勉強していました。
この頃になると知識がだいぶ増えているので、過去問を解いていても「楽しい」と感じるようになりました。やや変体的ですね…。
モチベーションが高まっているので、5時間勉強してもストレスはあまり感じません。
簿記1級からはスクールに通ったので、それがモチベ増加にも繋がりました。
>>関連記事:ネットスクール簿記1級講座の評判・口コミは?【会計士が解説】
継続するコツは、「まずは3週間やってみる」
簿記1級は難関試験なので、合格までに半年~1年かかります。
半年~1年間、毎日勉強し続けるのって、結構大変です。
では、合格者がどのように勉強を継続し、合格しているのか?
答えは「勉強を習慣化させる事」です。
ではどのように習慣化させるのか、僕の「公認会計士受験の経験」を例に解説します。
とはいえ会計士になるために3年間死ぬ気で勉強したのですが、毎日机から逃げそうになる自分を押さえつけて勉強しているうちに、ある事に気付きました。
それは、最初は嫌々やっていても、大体3週間くらい経つと慣れてくる(習慣化する)という事です。
当時は僕だけの肌感覚だと思っていたのですが、後に調べてみると、わりと信ぴょう性のある数字だったようです。
「3週間の原則」
整形外科医であり、臨床心理学者でもあるマクスウェル・マルツ氏は、自信の著書で「新たな事象が習慣化されるまでに21日間必要である」と示唆しています。
- 初めの1週間は、やる気があるので継続します。
- 2週間目にやや甘えが出てきて、サボり癖が付きやすい期間です。
- 3週間目は一番辛い時期ですが、これを乗り切ると習慣化されます。
いきなり半年や1年やれと言われるとハードルが高く思えるかもしれませんが、3週間やればその後は苦痛がなくなるので、まずは目の前のハードルをクリアするように心がけると良いです。
モチベーションを持続するコツ
3週間続けるのも辛いよ・・・という方は、モチベーションをコントロールすることで勉強が持続できます。
主に公認会計士受験生向けの記事ですが、こちらの記事が参考になります。
>>関連記事:【公認会計士】受験勉強のモチベーションを上げる方法【ガチの人向け】
勉強時間を知ったあとに、やるべき事
まとめです。
- 簿記1級の勉強時間は、最低でも700時間かかる。
- 独学はオススメできません。
- 習慣化のために、まずは3週間を目標にすること。
本記事を読んでいる方は、試験の内容など、「情報」を集めている段階かと思います。
簿記1級は難しい試験なので、そうした下準備はとても大切です。
情報の集め方として、最も効率的なのは、予備校のパンフレットを無料で手に入れることです。
「合格者の体験記」・「勉強のスケジュール感」・「合格後のキャリア」など、大切な情報がギュッとまとまっているので、手早く情報が手に入りますよ。
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一部の講義が無料で見れたりと、かなりお得ですね。