こんにちは、公認会計士のロディです。
簿記の試験直前に何をして良いのか、お悩みですか?
また、本当にこのままの勉強を続けていて受かるのか、不安ですか?
ご安心ください。
本記事ではそんな悩みを解決します。
結論としては、これから紹介する3つの勉強法で十分です。
もくじ
1.予想問題集を解く(過去問は解かなくて良い)
2.テキストを読む(全部は読まなくて良い)
3.問題集を解く(全部は解かなくて良い)
4.まとめ
ちなみに、私は現役の公認会計士で、もちろん簿記1級も持っています。
そして実は私が初めて簿記2級を受験した時、直前の勉強法を間違えたことにより落ちてしまいました。
3か月の時間が無駄になってしまったので、とても悔しかったのを覚えています。
本記事では、そんな私の失敗体験も踏まえて、直前の勉強法をお教えします。
この勉強法で、点数を直前に10点~20点アップさせることも可能です。
諦めずに実践することを、強くお勧めします。
1.予想問題集を解く(過去問は解かなくて良い)
まず、市販で売られている予想問題集(予想模試)を買ってください。
私の経験では、TACという予備校、もしくはネットスクールという予備校の予想問題集(予想模試)が分かりやすくオススメです。
これらは、少し大きめの書店に行くと必ず置いています。
※最新版でなければ意味がないので、くれぐれも古いものをヤフオクで買ったりしないようにご注意ください。
さて、この予想問題集というのが何なのか、解説します。
予想問題集とは、その名の通り、試験本番で出る問題を予想し、それを問題集として模試形式でまとめたものです。
有名な予備校の講師陣が過去の傾向を分析し、その結果、今年は何が出るかをまとめて問題集にしたものです。
私は簿記2級を2度目に受験した際、この予想問題集を完璧に仕上げて試験に臨みました。
そして、その的中率の高さに衝撃を受けました。
体感ですが、本番の問題の半分以上が予想問題の中から出ていました。
そのくらい、凄まじい的中率を誇ります。
これを解いたか解かないかは、試験の合否を左右するほどに、かなり大きいです。
たった1,500円程度なのですが、本当に質が高いです。
ちなみに、その時の点数は2問間違いの92点でした。
続いて、予想問題集の使い方を解説します。
1-1.予想問題集の正しい使い方
この順番で使ってください。
①時間を計って、2時間以内に解く(見直しの時間は不要)
②全く分からなかった問題には、赤い印を付ける。
③回答したけど間違えてしまった問題には、青い印を付ける。
④解説を読んで理解する。
⑤赤い印の付いた問題を優先的に理解し、覚える。
※丸暗記で良いので、とにかく覚える。
⑥青い印の付いた問題は、手を動かさなくても良いので何度か読んで理解する。
※最初から正解できた問題は、1週間置きに見返して、まだ記憶できていることを確認するのみでOK
⑦また別の予想問題を解く(以下繰り返し)
このルーチンワークを繰り返すだけです。
予想問題集は3~4回分付いていると思うので、すべて解きましょう。
次に、上記①~⑦について、補足をします。
まず、①です。
なぜ時間を計るかというと、本番の時間感覚を身に着ける必要があるからです。
試験本番で一番やってはいけないのが、「タイムオーバー」によって白紙の部分ができてしまうことです。
時間があれば解けたのに・・・というのは、本当にもったいないです。
今まで蓄積してきた知識を100%本番で発揮するためにも、タイムオーバーだけは絶対に避けましょう。
逆に言うと、分かるところだけ解いて、分からなさそうなところはどんどん後回しにして下さい。
余談ですが、会計士試験でもこの解き方が王道とされています。
次に、②と③です。(一緒に⑤と⑥も解説)
それぞれ別の色を付けるのには、理由があります。
現時点での自分の理解度を、明確にするためです。
試験直前なので、自分が今解ける問題を繰り返し解く必要はありません。
逆に、②は全くできていないのだから最優先して理解し、体に覚えこませるために何度か解く必要があります。また、③はあとちょっとなので、あとちょっとで点数になる!というモチベーションで理解し、何度か解く必要があります。
そして、試験本番までに、この赤と青が完璧に正解できるようになったら、予想問題は満点が取れるようになったことを意味します。
先に述べたように、予想問題の的中率は凄まじく高いです。
これを満点にできれば、確実に本番で高得点をマークできます。
1-2.どうしても分からない問題がある場合
とは言うものの、一人ではどうしても理解できない問題も出てくると思います。
その問題にもよりますが、例えば1つの仕訳がどうしても分からない・・・とかなら、思い切って捨てて良いです。
簿記検定の試験範囲はとても膨大です。
たった1か所に多くの時間を割くよりも、ある程度理解している部分の復習に時間を充てるほうがよっぽど効率的です。
(直前期は、時間的な制約もありますからね。)
ただ、例えば精算表の作りが分からない!とかだと、それはさすがに色々なところに波及してしまうので、優先して理解しましょう。
1-3.なぜ過去問を解かなくて良いのか
過去問を解くのは王道中の王道ですが、簿記2級・3級の試験対策においては、解く必要がありません。
理由は2つあります。
①過去問を踏襲した内容が予想問題集に集約されているから
②予想問題集を2時間で解くことで、本番を想定した学習ができているから
このように、過去問を解くことによるメリットは、すべて予想問題集に反映されているので、過去問を解く必要は皆無と言っても過言ではないでしょう。
2.テキストを読む(全部は読まなくて良い)
優先度としては、予想問題集よりも若干落ちます。
ですが、予想問題集で出題されている問題の周辺知識をテキストで理解しなおしておくと、より合格が盤石になります。
ただし、本番の1~2週間前となる直前期は、1ページ目から全部読むようなことはやめましょう。
コストパフォーマンスが非常に低下します。
直前期におけるテキストの使い方としては、予想問題集で赤・青印の付いた部分を重点的に読んで理解するのが、最も効率的です。
3.問題集を解く(全部は解かなくて良い)
こちらは、2の「テキストを読む」と同じくらいの優先度です。
予想問題集で間違えてしまった部分というのは、理解もさることながら、体も解き方を覚えていないはずです。
簿記は、実際に手を動かして解かなければ定着しませんので、テキストを読むのとセットで行うようにしましょう。
4.まとめ
まとめです。
今回は、簿記検定試験(2級・3級)の直前期の勉強法について書きました。
①予想問題集を、本番を想定しながら解く
②間違えた部分は色を付けておき、本番までに何度も復習する
③本番までに予想問題集を完璧にすることを目標にするが、どうしても理解できないところは捨てる
④必要に応じて、間違えた部分のテキスト該当箇所を読み、問題も解く
勉強法は、シンプルなものほど効果的です。
勉強法に迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。