こんにちは、公認会計士のロディです。

2009年に初めて簿記に触れ、2019年からは会計事務所を運営しています。

工学部出身ですが、人生どうなるか分からないですね。

 

さて、本記事では次のような方に向けて、簿記3級を独学で取得する方法をご説明します。

 想定読者

  • 簿記に初めて触れる方
  • 簿記3級をサクッと取得したい方
  • そもそも独学合格は可能か?知りたい方

 

 

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簿記3級の合格率と難易度は?

簿記3級は、決して難易度の高い試験ではありません。

合格率(直近10回)は平均46%、2人に1人は合格します。
>>関連記事:簿記3級の合格率と難易度

 

同じ合格率の資格試験としては、英検3級(50%前後)、漢検4級(50%前後)があります。

どちらも中学生が合格する試験ですので、簿記3級も難易度は低いと言えるでしょう。

 

簿記3級の勉強時間は、どのくらい必要?

簿記3級に独学合格するために必要な勉強時間は、平均100時間です。
>>関連記事:簿記3級の勉強時間(平均値)と、短時間で受かる方法|会計士が解説

  • 1ヶ月で合格を目指すなら、1日3時間。
  • 2ヶ月で合格を目指すなら、1日1時間半。
  • 3ヶ月で合格を目指すなら、1日1時間。

で合格できる計算ですね。割とあっという間です。

簿記3級は、履歴書にも書ける有名な資格ですから、これを短期間で取得できるのは嬉しいですね。

 

簿記3級は、独学可能? スクールは使うべき?

簿記3級は、独学でも十分合格できる試験です。

もちろんスクールを使うことで時間を節約できますが、そもそも合格までに100時間程度しか必要としませんので、ぶっちゃけスクールを使わなくても大丈夫です。

また、最近では資料請求することで、無料で講義の一部を閲覧できる予備校まで出てきました。
>>クレアールなら、無料で資料請求が可能です。

 

簿記3級くらいの試験であれば、このような無料講義も利用し、できるだけ費用をかけずに合格を目指した方が効率的です。

ちなみに、スクール利用による勉強時間の削減効果は、30~50時間程度と言われています。

費用対効果を考え、利用の可否を検討しましょうね。
>>クレアールなら、無料で資料請求が可能です。

 

簿記3級に「独学合格」するための勉強方法(スケジュール感)は?

「難易度が低い」「独学で合格が可能」「とは言っても、勉強時間が長くなってしまっては意味がないですよね。

「簿記」は、学生時代に勉強したどんな科目とも異なる、新しい分野です。

そのため、それまでに培った「勉強法」があまり応用できません。

また、具体的な「勉強スケジュール」がイメージできない方も多いでしょう。

そこで、簿記3級に独学合格するための勉強方法(スケジュール感)をご紹介します。

 

 簿記3級の勉強スケジュール(3ヶ月を想定)

  • 1~2ヶ月目:テキスト+問題集を完璧にする。
  • 3ヶ月目:予想問題集を完璧にする。

 

シンプルですが、大きくこのようなスケジュールになります。

例えば、「スッキリとける簿記3級」というテキストの場合、全300ページで構成されています。

そのため、1日あたり5ページ(300ページ÷600)読み進めれば良いことになります。

実際にテキストを見れば分かりますが、かなりサクサク進むので、このノルマはかなり簡単かと思います。

 

そして2ヶ月経ったら、次は予想問題集です。

分量は多くないので、最初の1週間で一周し、残りの3週間でテキスト+問題集+予想問題集を完璧にすれば、間違いなく受かります。

 

以上が、ザックリとした全体のスケジュール感です。

その他、詳細な勉強法は次の記事でご紹介しています。
>>関連記事:簿記3級の勉強方法を、公認会計士が教えるよ。【最短合格のために】

 

簿記3級に「独学合格」するためのオススメテキストは?

簿記3級に独学合格するためには、少なくとも次の教材が必要です。

 独学に必要な教材

  • テキスト+問題集
  • 予想問題集
  • 過去問(使わなくてもOK)

 

過去問は使わなくてもOKですが、「予想問題集」は必須に近いです。

予想問題集というのは、過去問をベースとして作成された実戦形式の予想問題です。

本番での的中率が非常に高く、これを使うことでドーピング効果が得られ、得点がグッと伸びます。

それぞれオススメのテキスト+問題集は、次の記事でご紹介しています。
>>関連記事:簿記3級に受かるためのテキスト(独学用)をご紹介【短期合格用】

 

本記事では、1つだけ一番オススメのテキストをご紹介しておきます。

「何を買えば良いか分からない」という方は、これを1冊買っておけば間違いないかと思います。

 

【注意喚起】無料学習サイトを使ってはいけない理由

Googleで検索をしていると、「簿記を無料で学習できるサイト」がいくつか見つかります。

これらのサイトで学習した場合、不合格になる可能性がありますのでご注意ください。

 無料学習サイトを使ってはいけない理由

  • 運営者がプロではない可能性
  • テキスト・問題集が手元にないため、勉強が非効率

 

運営者がプロではない可能性

TACやネットスクールなどの大手予備校では、公認会計士や税理士など、高度な専門資格を有したプロの講師が学習指導をしています。

ちなみに筆者も公認会計士でして、大手監査法人内での研修講師をしていました。

一方で 無料学習サイトは、どこの誰が運営しているのか、隠されているケースが多いです。

専門家ではない人から簿記3級の指導を受けた場合、「間違った知識」を覚えている可能性があります。

「無料なら利用しよう」というマインドは自然ですが、一方で情報が間違っていたとしても文句は言えません。

ご利用する場合はリスクも考え、「参考」程度にしておくのがベストかと思います。

 

テキスト・問題集が手元にないため、勉強が非効率

テキストが手元にないと、細かなメモ書きなどができず、勉強が非効率になります。

また、「簿記」というものは「実際に鉛筆を動かし、解く」という作業をしなければ記憶できないため、問題集がないと本番で得点することはできません。

市販のテキスト・問題集は上記でご紹介したとおり、非常に安いです。

数千円の出費をケチって不合格になったのでは、膨大な時間が無駄になってしまいます。

 

以上の理由により、無料の学習サイトを利用するメリットは少ないでしょう。

 

簿記3級の日程を確認し、学習をスタート

簿記3級試験は、年に3回実施されます。

 簿記3級の試験日

  • 2月4週目の日曜日
  • 6月2週目の日曜日
  • 11月3週目の日曜日

 

詳しいスケジュールは、次の記事をご参照ください。

簿記検定の試験日(日程)はいつ?【2020年度(令和2年度)版】

 

簿記3級の最も高いハードルは、「申し込むこと」です。

勉強をスタートさえしてしまえば、ぶっちゃけ誰でも受かるかと思います。

簿記3級は早ければ1ヶ月で取れてしまいますから、早い段階で覚悟を決め、サクッと取得してしみあましょう。
>>関連記事:簿記3級の勉強方法を、公認会計士が教えるよ。【最短合格のために】