こんにちは、公認会計士のロディです。
簿記検定の試験日(日程)と、スケジュール感についてご説明します。
[ 目次 ]
1.2020年度(令和2年度)の日商簿記検定試験の試験日(日程)
2.日商簿記検定試験に申し込む流れ
3.日商簿記検定試験の合格発表はいつ?
4.簿記の勉強は、どのくらい前から始めれば間に合う?
5.簿記1級と税理士試験の日程の兼ね合い
6.日程を確認したら、試験制度をチェックしましょう。
2020年度(令和2年度)の日商簿記検定試験の試験日(日程)
試験日・回 | 受験料(税込) | |
---|---|---|
2020年2月23日(日) | 第154回 2〜3級(※) | 1級 7,850円 2級 4,720円 3級 2,850円 |
2020年6月14日(日) | 第155回 1〜3級 | |
2020年11月15日(日) | 第156回 1〜3級 | |
2021年2月28日(日) | 第157回 2〜3級(※) |
※ 2月の試験では、「1級」は開催されません。
簿記検定は、毎年2月4週目の日曜日、6月2週目の日曜日、11月3週目の日曜日の年3回実施されます。
ただし、簿記1級だけは6月と11月の年2回のみ実施されるため、勉強を始める際は注意しましょう。
申込期限は?
申込期限は、回や申し込みをする最寄りの商工会議所によって異なります。
ただし、多くの場合は試験日の約45日前~75日前の1ヶ月間が申込期限になっています。
また、個人申込か団体申込かによって期限が若干異なりますので、詳しくは日本商工会議所Webサイトを参照しましょう。
>>商工会議所Webページ
日商簿記検定試験に申し込む流れ
簿記検定への申込み方法としては、たとえば次の方法があります。
簿記検定への申込み方法(例)
- Webサイト(インターネット)
- 各商工会議所の窓口
- 書店(対応している書店のみ)
- 郵送
- コンビニ
- 郵便振替
最も簡単かつ一般的な方法は、インターネットからの申込みです。
また、簿記2級と簿記3級を併願受験する場合には、必ず「併願」として登録しましょう。
同じ日程で別々に申し込んでしまうと、それぞれ別の試験会場を割り当てられてしまう可能性がありますので、注意してください。
申込みの流れ
- 申し込みをする
- 受験料・事務手数料を払う
- 受験票が届く
- 受験する
学校や予備校によっては「団体申込」ができる場合があります。
団体申込の場合は、個人で申し込みをする場合に比べて迷うことが少ないです。
申込みが終わったら、一定期日までに受験料を払い込みましょう。(期限までに支払いができない場合、受験ができないためご注意を。)
その後、試験日の1週間~2週間ほど前になると、受験票が届きます。
試験本番は、受験票を忘れず持参しましょう。
他の資格試験日と重なる可能性がある
特に多いのが、英検の実施日と被るケースです。
簿記検定と英検は試験日が被ることがありますので、もし両方を受験される場合は注意しましょう。
別の日に受験されることが望ましいかと思います。
日商簿記検定試験の合格発表はいつ?
簿記の合格発表日は、商工会議所によって大きく異なるため、注意しましょう。
大まかな合格発表の時期としては、試験後から1週間~3週間と幅があります。
また東京商工会議所では、その後インターネット上から成績照会(自分の点数を確認できる)を行うことができます。(その他の商工会議所の成績照会方法は、各商工会議所にお問い合わせください。)
簿記の勉強は、どのくらい前から始めれば間に合う?
簿記に合格するまでの平均勉強時間は、次のとおりです。
平均勉強時間
- 簿記3級:約100時間
- 簿記2級:約250時間
- 簿記1級:約700時間
※簿記3級と簿記2級は独学、簿記1級は予備校を利用した場合です。
それぞれの勉強時間については、次の記事で詳細に検証しております。
>>簿記2級の勉強時間は、何時間必要?【合格までの計測結果を公開】
また、(個々の勉強スケジュールにもよりますが)一般的な「勉強期間」は次のとおりです。
平均勉強期間
- 簿記3級:1~2ヶ月(1日1~2時間)
- 簿記2級:3~4ヶ月(1日2~3時間)
- 簿記1級:半年~1年(1日2~4時間)
最低でも、試験日から逆算して上記の日数が必要になります。
今から試験日までの期間、そして申込期日を確認し、無理のないスケジュール感で勉強を進めると良いでしょう。
試験会場の雰囲気や、本番の時間の進み方など、自宅では得ることのできない経験があります。
これを1度経験しておけば、2度目(本番)では余計なことに気を取られることなく、試験に集中することができますからね。
簿記1級と税理士試験の日程の兼ね合い
税理士を受験するための受験資格を得るために、簿記1級を取得される方も多いかと思います。
ここでは、税理士受験とのスケジュールの兼ね合いをご説明します。
税理士試験との兼ね合い
税理士試験は、毎年8月の初旬~中旬にかけて実施されます。
また申込みの締め切りは、同年5月20日前後となっています。
税理士試験に申し込みをするためには、締切日までに「簿記1級の合格証明書」を用意する必要があります。
注意
「合格証書」と「合格証明書」は別物です。
「合格証書」は簿記1級合格者全員に交付されるのに対し、「合格証明書」はその後交付申請をし、自ら発行請求をする必要があります。
また、「合格証明書」の交付申請は、「合格証明書」を入手してからでないと申請できません。
東京商工会議所の場合、試験日の約2ヶ月後に合格証書が発行されますので、その後に合格証明書の交付申請をする必要があります。
また、東京商工会議所に問い合わせを行ったところ、合格証明書の交付には大体2~3週間かかるとのことでした。
そのため「合格証明書」を入手できる時期は、大まかに次のようになります。
簿記1級の合格証明書入手時期
- 6月受験の場合:8月中旬~下旬ごろ
- 11月受験の場合:翌年1月中旬~下旬ごろ
税理士試験への申込期間は、5月の初旬~下旬にかけてです。
つまり、たとえば6月の簿記1級試験に合格できたとしても、税理士試験の受験資格を得られるのは「翌年の税理士試験」ということになります。
6月の簿記1級を受験→その後すぐに8月の税理士試験も受験、ということは出来ないため、ご注意ください。(すでに受験資格をお持ちの方は、もちろん受験可能です。)
日程を確認したら、試験制度をチェックしましょう。
以上、簿記検定の試験日(日程)とスケジュール感でした。
日程を確認したら、次は各検定の内容をザっと確認しましょう。(下記参照)
資格試験は、早く動き始めるほど、早く合格します。
早めに制度内容を理解し、行動に移しましょう! 簿記を取ると、キャリアの幅がグッと広がります。
簿記1級試験の内容
簿記2級試験の内容
簿記3級試験を独学で短期取得する方法