こんにちは、公認会計士のロディです。

  • 「大学生で公認会計士試験に合格できるかな?」
  • 「在学中に合格したいけど、スケジュール感や勉強開始時期はいつごろが良い?」

そんな疑問にお答えします。

 

 本記事の内容

  • 大学生が会計士を目指すことの難易度・方法
  • 具体的なスケジュール、いつから始めれば良いか

 

ちなみに僕は現役の会計士でして、大手監査法人(BIG4)でリクルーターをしていました。

大学生の方から、たまに「私は学歴が低いけど、公認会計士を目指しても良いのか不安です」と相談を受けますが、全く問題ありません。

僕自身もFラン大学出身ですので。誰にでもチャンスがあるのが、公認会計士です。

 

 

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大学生の公認会計士試験「合格率」

大学生の合格者数と合格率

公認会計士・監査審査会では、会計士試験合格者の内訳情報を公表しています。(上記の画像参照)

こちらは、2018年度の公認会計士試験の合格者データです。

全体の合格率が「11.1%」であるのに対して、大学生の合格率は「16.6%」と約1.5倍もあります。

また、論文式試験(最終試験)に至っては、平均合格率が「35.5%」であるのに対し、大学生の合格率はなんと「55.7%」です。

合格者の割合としては、大学生の割合が最も多く、43.1%となっています。

このことから、実は大学生が最も合格しやすい、という事が分かりますね。

ちなみに、それ以前の年度もほぼ同様の結果となっています。

合格率については、こちらの記事で詳細に解説しています。(実際はもう少し合格しやすいよ、というお話です。)
>>関連記事:公認会計士試験の「本当の」合格率、ご存知ですか?【詳細分析】

 

合格に必要な「勉強時間」

公認会計士試験に合格するための必要な「勉強時間」は、次のとおりです。

  • 2年間勉強した場合:5,500時間
  • 3年間勉強した場合:6,800時間

僕は受験生時代、ストップウォッチで毎日勉強時間を(分単位で)記録していました。

その集計結果に基づく算出なので、信ぴょう性は非常に高いですよ。

勉強時間の考察は、次の記事で詳細に検証しています。
>>関連記事:会計士試験に4000時間で受かるのは無理です。本当の勉強時間は?

また、勉強期間は2~3年が平均です。

そのため、2年間で合格するなら1日7~8時間、3年間で合格するなら1日6時間、勉強する必要があります。

ちなみに、大学の偏差値が40だった僕が3年で合格しているので、もっと偏差値の高い方であれば、もっと短期間で合格できるかと。

 

大学生はいつから勉強を開始すべき?

早ければ早いに越したことはないのですが、次の時期に始める方が多いです。

 オーソドックスな勉強開始時期

  • 1年生の5月から始める
  • 1年生の8月から始める
  • 2年生の5月から始める
  • 2年生の8月から始める

5月が多い理由は、ちょうど予備校の講座が開講する時期だからです。また8月が多いのは、ちょうど夏休みに入った時期であり、モチベーションが非常に高い時期だからです。

しかし!注意です。

本当に勉強を開始すべき時期は、「目指そう」と決めた瞬間です!

周りの開始時期に合わせる必要なんて、1ミリも無いです。だって、待っていたらどんどん試験日が近づき、勉強できる時間が減ってしまいますから。

目指そうと決めた瞬間が、一番モチベーションの高い時です。そのモチベーションの高さを利用しない手は、ないはずですよね。

今が何年生の何月であろうと、目指すと決めたら即勉強を開始すべきです。

ちなみに僕は、大学卒業後の3月に勉強を開始しました。

もし今公認会計士に興味があるなら、無料でパンフレットを貰える予備校から、まずは情報を入手しましょう。

在学合格した人の合格体験記や、具体的な勉強生活が手に取るように分かるので、リアルなスケジュール感を知ることができますよ。
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在学中合格のための勉強のスケジュールは?

公認会計士試験は、1次試験(短答式試験)が12月と5月にあり、2次試験(論文式試験)が8月に実施されます。
>>関連記事:公認会計士試験の日程

さて、仮に1年生の5月から勉強をスタートしたとしましょう。

ここから3年生の8月に合格することを目標とすると、スケジュール感は次のような感じです。

  • 1年生:バイト・サークルをしながら、のんびり勉強(1日2~3時間くらい)
  • 2年生:受験の過渡期。土日どちらかは半日遊べるが、それ以外は勉強(1日8時間くらい)
  • 3年生:論文式試験(2次試験)合格のために、ラストスパート(1日9時間くらい)

と、こんな感じです。

1年目はかなり遊ぶ余裕があります。僕自身も1年目はアルバイトをかなりやってましたし、周りの大学生受験生も結構遊んでました。

しかし2年生に上がると、12月の短答式試験を目指し、猛勉強をする必要があります。

3年生で2次試験を受験することになりますが、ここでもし落ちてしまっても、翌年もう一度チャレンジすれば在学合格できます。

 

合格後、就職活動はどうやる?

8月に論文式試験(2次試験)があり、3ヶ月後の11月3週目に合格発表があります。

就職活動は、その後たったの3週間で終わります。

なぜかというと、合格者のほとんどがBIG4(大手監査法人4社)に入社するためです。

通常の就活であれば、たくさんの企業の分析をして、説明会・面接へ行く必要があります。

でも、会計士の場合は4つ(BIG4)だけです。

 

また、公認会計士業界の就活事情は、「超売り手市場」です。

表現するなら、まるで接待かのような就職活動です。(就活生が接待を受ける側です。)

僕もBIG4でリクルーターをしていましたが、あの手この手で受験生に入社してもらうよう、頑張りました。

売り手である理由は、単純に会計士の数が足りないからです。(合格率が低いので、当然と言えば当然ですね。)

なので、「就活がしたくない!」という方には、公認会計士はオススメです。(実際その理由で会計士になる人もいます。)
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会計士の初任給は?

公認会計士の初任給は、今どんどん上がっています。

現在は(おおよそ)30万/月くらいです。

一般的な上場企業の大卒の給料が20万円弱なので、1.5倍も貰えるわけですね。

ちなみに、初任給は高いのですが、その後の年収の伸び率(上り幅)も凄まじいです。
>>関連記事:公認会計士の年収はどのくらい?【私の給料明細を見せます。】

なぜこんなにも年収が高いのかというと、人材の流出があります。

公認会計士は様々な業界からオファーが来るため、ある程度経験を積んだら、すぐに転職してしまう方が多いです。

転職すると更にグンと年収を上げることができるため、すぐ辞めるのも納得です。

 参考:僕のケース

4年目で転職 年収720万→年収900万 に。

大学生からしたら夢のようですが、これは事実です。
公認会計士になると、金銭感覚はだいぶ変わります。

 

仕事のやりがいは?

公認会計士の仕事は、「会計の専門家」としての仕事です。

具体的には、上場企業の中に入り込み、決算書が正しく作成されているかチェックする仕事です。

普通の仕事をしていたら見れないような「契約書」「稟議書」などを閲覧する事になります。

また、普通は話せないような偉い人たちと、対等に話をする事になります。

このような経験は非常に貴重な経験であり、強いやりがいを感じます。

クライアントからは「先生」と呼ばれることも多いですし、大学を卒業したての社会人としては、この上ない面白味が感じられますよ。

 

落ちたらどうする?

公認会計士試験に合格する人は、卒業してから合格する人もわりと多いです。

例えば、4年生の8月に合格できなかった場合、次に受験するのは翌年の8月になりますから、4月~8月までは無職ということになります。

一見不安に思う方もおられるかもしれませんが、さほどリスクはありません。

会計士になってしまえば、「無職期間」とかどうでも良い話になりますので。

事実、僕は無職で3年間勉強していましたが、転職活動で不利になったことは一度もありません。

むしろ卒業すると、完全に会計士の勉強だけに専念できるので、合格が近づきます。

 

大学生におすすめの予備校とは?

予備校については、

  • 本当に合格できるのか?
  • 費用は安いか?

という観点で考えるべきでしょう。

特に費用面については、無尽蔵にお金を出せる人ならどこでも良いのかもしれませんが、、、普通は安い方が良いに決まっています。

たとえばクレアールという予備校は、最短合格できる予備校として有名です。

大手の予備校ですが、カリキュラムが非常にコンパクト・効率化されており、少ない勉強時間で目指すことが可能です。

またカリキュラムが少ないため、費用もお手頃です。

こちらの詳細は、クレアール公認会計士講座の評判と口コミ【会計士が解説】の記事で解説しています。

 

勉強を始める前に、情報収集を。

以上、大学生が公認会計士試験に合格する方法でした。

偏差値40の僕でも3年で合格できているので、たぶん普通の大学生の方ならもっと簡単に受かります。

難易度も、思ったほど高くないですよね。

「継続的に勉強する事」はマストなので、その努力をできるかどうかだけです。

目指す前に、しっかりと覚悟をしておきましょう。

また、やる事が特にない大学生の方には、会計士を目指すことをオススメします。

たぶん、これほどコスパの高い資格は他にないです。

会計士についてもっと細かく知りたい方は、大手予備校から資料を入手すると良いですよ。
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